意思決定プロセス

意思決定とは?意思決定プロセスの7つのステップ

読み取り時間 : 約4分

トピック :

    意思決定プロセスの7つのステップ

    1. 決定する対象を特定する
    2. 関連情報を収集する
    3. 代案を特定する
    4. エビデンスを検討する
    5. 選択肢の中から選ぶ
    6. 行動に移す
    7. 意思決定を見直す

    Robert Frost 氏はこう記しています。「森の中で分かれ道に出会った。歩む者の少ない道を選んだが、それがあらゆる変化の始まりだった。」ただ、残念ながら、意思決定の中には「とりあえずこの道を進もう、行けば分かるさ」では済まないものも多々あります。ビジネス上の意思決定であればなおさらのことです。

    少人数のチームをまとめるリーダーや大企業の社長など、状況はさまざまに異なりますが、個人と組織の成功が、適切な意思決定と誤った意思決定から学ぶ姿勢にかかっている点は同じです。

    より収益性の高い意思決定を行うには、この記事でご紹介する意思決定プロセスステップを使いましょう。正式な意思決定プロセスを定めることで、拙速な意思決定を避け、情報に裏打ちされた決断を下せるようになります。

    意思決定プロセスの概要
    意思決定プロセスの概要

    ビジネスにおける意思決定プロセスとは?

    ビジネスにおける意思決定プロセスとは、エビデンスの検討や代替案の精査から選択肢となる案を選び、問題を解決する段階的なプロセスを指します。こうした規定のプロセスを取ることで、行った意思決定が適切なものであったかどうかを最終的に見直すことができるようにもなります。

    意思決定プロセスの7つのステップ

    インターネット、ビジネスの教科書や経営学のプレゼンではさまざまな意思決定のフレームワークが取り上げられていますが、実務上は以下の7つのステップがよく使われています。

    1. 決定する対象を特定する

    意思決定を行うには、まず解決したい問題や答えがほしい問いを特定し、意思決定を明確に定義します。解決する問題を誤って特定したり、あまりに広範囲に対象を定めてしまうと、意思決定プロセスをスムーズに始めることができなくなります。

    決定内容から具体的な目標を達成したい場合は、プロセスの完了時に達成の有無が明確に分かるよう、タイムリーで測定可能な目標とするようにしましょう。

    2. 関連情報を収集する

    決定すべき内容を特定したら、選択に必要な情報を収集します。社内で評価を行い、関連分野で組織として成功した点と失敗した点を洗い出し、さらに研究、市場調査や有料コンサルタントからの評価など、外部のソースからも集めましょう。

    ただ、情報を集めすぎて身動きが取れなくなることもありますので注意が必要です。役立ちそうな情報や統計がプロセスを複雑にするだけということもままあります。

    3. 代案を特定する

    関連情報が出揃ったら、問題の解決策として考えられるものを特定していきます。通常、目標を達成するには、いくつかの方法があります。例えば、ソーシャルメディアでのエンゲージメント増加を目指すなら、有料ソーシャル広告を使う、オーガニックソーシャルメディア戦略を変更する、これらを組み合わせるなどの選択肢があるはずです。

    4. エビデンスを検討する

    複数の案を特定したら、これらをエビデンスと照らし合わせて検討していきます。対象分野で企業がこれまでに行ってきた施策を検討し、自社の成功と失敗についても厳しく見ていきます。それぞれの案について考えうるデメリットを特定し、メリットと比較して検討しましょう。

    5. 選択肢の中から選ぶ

    意思決定プロセスの中で実際に決定を行うのがこのステップとなります。これまでの過程ですべき決定を明確に特定し、関連情報を全て収集し、考えうる選択肢を洗い出したので、選択の準備は万端のはずです。

    6. 行動に移す

    意思決定を行ったら、いよいよ実行に移ります。決定内容を具体的で達成可能なものにする計画を策定します。決定に関するプロジェクト計画を作成し、完成したら各チームがそれぞれのタスクに取り掛かります。

    7. 意思決定を見直す

    意思決定プロセスの最初で決めた期間が経過した後に、行った意思決定を正直に振り返ってみましょう。問題は解決したか、質問への回答にはなったか、目標は達成できたかを見直します。

    もしこれらが達成できているなら、今後の参考のため、上手くいった点を書き出しておきます。達成できていない場合は、意思決定プロセスに再度取り組む際に同じミスを繰り返さないよう、問題があった点を振り返っておきます。

    より良い意思決定のためのツール

    意思決定の内容によっては、決定木を使ってエビデンスの重み付けをするのも便利です。以下の例では、ある企業が製品の発売前に市場テストを実施するかどうかを検討しています。それぞれの分岐に成功確率と想定費用を割り当て、どの選択肢がより収益性の高いものかを判断できるようになっています。

    数式を含む決定木
    数式を使った決定木(オンラインで変更するにはクリック)

    選択肢を検討し、よりよい決定につなげるには、決定マトリックスも役立ちます。決定マトリックスの作成方法を確認し、以下のテンプレートですばやく作成を始めましょう。 

    決定マトリックスの例
    決定マトリックスの例(オンラインで変更するにはクリック)

    また、定番の長所と短所リストを作成して、どの選択肢が必須の条件を満たすか、リスク面ではどうかといった点を視覚化して評価することもできます。

    長所と短所マーケティングの例
    長所と短所マーケティングの例(オンラインで変更するにはクリック)

    ご紹介した7つのステップにいくつかのツールを組み合わせれば、情報に基づく意思決定をよりスピーディに行えるようになります。

    意思決定技術

    意思決定プロセスに役立つ追加戦略について検討しましょう。

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