バリューストリームマップ (VSM) はさまざまな固有の記号を使って作成します。Lucidchart の VSM 作図ツール では、これらのすべての記号に対応しています。本ガイドでは、プロセス、材料や情報などを表すために最も一般的に使用されている VSM 記号について説明します。
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バリューストリームマップの作成には、Lucidchart を試してみましょう。素早く、 簡単にVSMの作成が行えます。
バリューストリームマッピングの記号
VSM・バリューストリームマップでは、システム内の情報と在庫の流れを示す記号を使ってプロセスの効率化を目指します。製品やサービスの形で顧客に最適な価値を提供するため、無駄を省き、効率性の向上を実現するツールです。バリューストリームマップはリーン生産に関連して主に使われてきましたが、サービス関連の業界、管理や事務プロセス、ソフトウェアの開発など、さまざまな分野に応用可能で、顧客への製品やサービスの提供に関するステップをビジュアルで表すマップとしてあらゆるビジネスに活用できます。バリューストリームマップを使うことで、生産プロセスの現状を評価し、適切に機能している部分と非効率な部分を識別しやすくなります。現状を示すマップの分析の完了後に将来の状態と理想の状態のマップを作成すれば、組織内のフロー改善に向けて明確な計画を立てることができます。バリューストリームマップの作成と使用の詳細については、VSM の概要記事を参照してください。
バリューストリームマップの作成には、一連の記号が共通で使用されます。中には、画期的なワークブック『Learning to See』(2009年 Lean Enterprise Institute 刊) で紹介されたものもあります。ただ、VSM 記号は標準化されているわけではなく、組織のニーズに合わせて改変や作成が可能です。対象のシステムを表すのにふさわしい記号が見つからなかったり、プロセスのある側面を伝えるのに特別な記号が必要となることもあるでしょう。システムの改善に取り組むチームのメンバーが理解できる記号を使うようにすれば、マップを効果的なツールとして活用することができます。以下では、一般に使用される VSM 記号の一部を紹介しています。
VSM の工程関連記号
記号 | 名称 | 説明 |
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顧客/納入業者 | バリューストリームマップで一般に材料フローの開始点となる左上隅に 配置した場合は供給業者を、右上隅に配置した場合は顧客をそれぞれ表します。 | |
専用工程フロー |
内部に連続的かつ固定した材料のフローを持つ単一の部門、プロセス運用や機械を表します。 | |
共有行程 |
他のバリューストリームファミリーにより共有されているプロセス、部門、運用やワークセンターを示します。 | |
データボックス | データボックスは、システム分析のためにデータを要するアイコンの下に配置されます。例えば、工場のアイコンの下に配置して、配送頻度、製品の取扱データ、バッチサイズなどの情報を表示することができます。 | |
ワークセル | このアイコンを使 用して、複数のプロセスが製造ワークセルに統合されていることを示します。 |
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バリューストリームマップの作成VSM の資材関連記号
記号 | 名称 | 説明 |
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インベントリー | 2つの工程間の在庫を示すアイコンです。在庫数量が必要な場合には三角形のアイコンの下に数量を追加します。この記号で保管中の在庫を表すこともできます。 | |